東京や大阪から6-7時間で行けることから高い人気を誇る旅行先、タイ。
首都バンコクを始めとしてマリンリゾート地であるプーケット、北部の自然を満喫できるチェンマイ、チェンライなど色々な楽しみ方ができるのが人気の秘密です。
また現在、急成長しているタイだからこそ味わえる近未来と歴史が混在している様も魅力と言えるでしょう。
そんなタイ旅行ですが、一人旅となるとどうでしょうか?もちろん日本と違い海外はさまざまなトラブルや危険に遭いやすいのも事実。
一人旅に慣れていない方なら不安になってしまうかもしれません。
そこで今回はタイに10回近く訪れ、住んだこともある筆者が
「タイは一人旅をしてOKなのか?」
「慣れないうちはツアーを利用した方が良いのか?」
「一人旅においてどのようなトラブルがあり、対処法はあるのか?」
「おすすめのプランがあるのか?」
をわかりやすく解説していきたいと思います。
一人旅でタイに訪れるのにツアーを申し込まなくても基本大丈夫
タイはタイ語が使われているので、よほど勉強していないとヒアリングは難しいです。
特に文字はノーヒントなので読むのは難しいでしょう。
しかしタイは東南アジア有数の大観光国。年中世界中から外国人が訪れショート、ロングステイをする国です。
いわばタイ人、特に都市部のタイ人は日本人よりも外国人慣れをしているのです。
カタコトの英語が話せれば、食事や移動は問題なし。また最近はスマホがあればGoogle翻訳を使うことができるので一人旅中、特に困ることはないと言えます。
とはいえ、女性一人旅だったり海外慣れしていない方はツアーを申し込むのも良いでしょう。専門のガイドが連れ添ってくれるので、初めての海外一人旅で何かあっても安心です。
そんなタイ旅行ですが、フリープラン(自由旅行)とツアー、どちらにするか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこでタイの一人旅における自由旅行とツアーのメリットデメリットを比較してみましょう
タイ一人旅における自由旅行とツアーのメリットデメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
自由旅行 | 自分のペースで旅行ができる/目的地を自由に変えられる/旅先で出会った人と行動を共にできる/ツアー代金がかからない | 事故や病気になった時などトラブルに自分で対応しなくてはいけない/ホテルや交通手段など自分で手配する必要がある/時間やお金の無駄が出てしまうこともある |
ツアー参加 | コンダクターがいるので安心/スケジュール管理をしてくれる/移動手段などを全て用意してくれる | 団体行動を常に求められる/望まないお土産屋などに行かなくてはいけないケースもある/行き先などの自由度がない/ツアー料金がかかる |
やはりタイ旅行で自由旅行とツアー参加の一番の違いは、自由度の高さとトラブル発生時の対応方法にあると言えるでしょう。
ツアーは添乗員が同行するため安心感がありますが、料金が高くなりがちです。自由旅行なら、ツアー料金が不要で、好きなようにひとり行動できるのが魅力です。
自由なひとり旅行を満喫したいところですが、タイ、特にバンコクではスリやぼったくりも多いため、初めて訪れる方や女性の一人旅は特に注意が必要です。
荷物や持ち物の管理をしっかり行い、夜遅くに部屋へ戻る際も慎重な行動を心がけましょう。
タイ一人旅で考えられるトラブル例
自由旅行でもツアーでも、自由時間はつきものです。事前にトラブル事例を知っておくことで、タイの一人旅をより安心して満喫できます。
タイ一人旅で考えられるトラブルは以下のようなものが挙げれます。
- 生水や屋台飯による健康トラブル
- 強い日差しや低い温度で設定されたエアコンによる健康トラブル
- スリやぼったくり店による金銭被害やトラブル
- ナイトライフで遭遇するトラブル
- 交通事故トラブル
これらをもう少し詳しくみてみましょう。
生水や屋台飯による健康トラブル
海外一人旅中の楽しみといえばやっぱりグルメ。
タイであればトムヤムクンやパッタイなど、日本でも人気のメニュー以外にもガイヤーン(鳥の炭火焼き)やプーパッポンカリー(カニのカレー)、ソムタム(パパイヤサラダ)などぜひ味わいたい料理がたくさん!
また路上で売られているパイナップルやグァバ、季節によってはマンゴーなどのフレッシュな果物を楽しむこともできますし、オレンジジュースやスムージーなども日本の数分の一の値段で楽しむことができます。
ただ、気をつけなくてはいけないのがタイ一人旅中の生水や屋台飯による健康トラブル。
残念ながら一部の屋台では日本よりも清潔レベルが足りていないところも存在します。
また海外では水道水はNGなのはよく知られていると思いますが、お腹が弱い方はレストランで出される飲み物の氷に気をつけて下さい。
ツアー参加の際に訪れるような高級店、有名店はおおよそ大丈夫ですが、ローカルレストランや屋台ですとミネラルウォーターを使って作られていない氷が使われていることもあります。
そんな時は氷なしでオーダーすると良いでしょう。
ちなみにタイ語での発音はこちら「マイ・サイ・ナムケェン น้ำแข็ง」です。
ぜひ使ってみて下さいね。
強い日差しや低い温度で設定されたエアコンによる健康トラブル
タイは冬がなく、乾季と雨季の2パターンしかありません。平均気温は29°と高く、そのために年中ほとんどが半袖で大丈夫なのですが、日差しがきついです。
慣れない環境で一日外にいて熱中症になってしまうなんてことがないよう、帽子を被ったり水分をこまめに取る、休憩を余裕を持って取るようにして下さい。
タイ一人旅において健康を損なってしまうと貴重な時間を無駄にしてしまいますし、病院代などお金もかかってしまいます。
日焼け止めはぜひ男女問わず使用した方が良いですし、サングラスもおすすめ。強い紫外線から目を守ってくれます。
またデパートやホテルなどでは低めの温度設定でエアコンがガンガンかけられているのも東南アジアではよくあること。
最初は暑い外からデパートなどに駆け込むと涼しく嬉しいのですが、すぐに体が冷えてしまいます。温度差で体調を崩さないように一枚シャツなど羽織れるものを携帯しておくのが良いでしょう。
スリやぼったくり店による金銭被害やトラブル
タイの一人旅でぜひ気をつけていただきたいのが路上のスリや買い物や移動時のぼったくり。
タイ、特にバンコクは道が狭く、市場などでは大勢の人でごった返しになります。その際によくあるのがスリ。知らないうちにポケットに手を突っ込まれて財布がなくなっていた…なんてことがないように十分に注意して下さい。
また日本人の人がよく使う、ボディバック。使いやすく肌身に近い状態で使えるので便利なのですが、悪質なタイのスリはナイフなどを使ってボディバックを外から切って財布を抜いてしまうなんて手口があるので、ジッパーが閉まっているからといってタイでは安心してはいけません。
また一人旅中によく客引きに声をかけられます。主にシルクを使ったスーツ店やお土産店の客引きが多い傾向にあります。
しかしこれらは観光客を狙ったぼったくり店の客引きであることが多いです。悪質なところだと相場の倍以上の値段をふっかけられたり、何かを買うまでお店から出させてくれないなどの被害があるようなので気をつけましょう。
一人旅だとこのようなケースでは自力での解決が難しいこともありますよね。その場合にはツーリスト・ポリス局の24時間対応ホットライン 1155番に電話するのも一つの選択肢です。(※ただし対応は英語・タイ語のみ)
ナイトライフで遭遇するトラブル
タイは夜遊び天国でもあります。一人旅で訪れた地で、男性女性問わずナイトスポットやクラブなどで刺激的かつ開放的な気持ちで楽しむことは、この旅の醍醐味と言えるでしょう。
ただ、ナイトスポットではトラブルに遭いやすいのも事実。女性ならば酔っ払いに絡まれる、ドラッグなどに誘われる、強引なナンパに遭う、男性では美人局に遭う、ケンカをふっかけられるなどのトラブルが考えられます。
一人旅では、こうしたトラブルが長引くことも多いため、自己責任でしっかりと安全を確保しながら行動することが大切です。
交通事故トラブル
タイでは、交通トラブルに遭うリスクもあります。
ツアーの場合はバス移動が中心となるため比較的安心ですが、自由旅行では現地のタクシーやローカルバス、バイタク、トゥクトゥク(三輪自動車)などを利用することが多くなります。
タイの交通マナーはあまり良いとは言えず、スピード違反や信号無視も珍しくありません。
横断歩道でも油断せず、特にバイタクが車の間をすり抜けてくることがあるので十分注意しましょう。
一人旅で地方に行く場合、格安の乗合いバンを利用することもできますが、無理な運転や居眠り運転による高速道路での事故リスクもあります。利用する際は、十分に注意し、リスクを考えて選択しましょう。
これらのリスクを減らすために、タイ一人旅では交通アプリの利用がおすすめです。
特にタクシーアプリを使用するのがおすすめです。GRABやBOLTといったアプリは使いやすく、運転手が分かった上で利用できるので安心度が上がり、ぼったくりに遭わないのでおすすめです。
初めてのひとり旅行や女性の方には必須と言えるこのアプリ。現地に着いたらぜひインストールして、安全で快適な一人旅をサポートしてもらいましょう。
【3泊4日】タイ一人旅のおすすめプラン
さて、色々な一人旅のトラブルについて知っていただきましたが、必要以上に不安になる必要はありません。
これらのトラブルがあることを事前に把握し、対策を立てれば大丈夫。
トラブルなくタイでの一人旅を楽しむことができれば、日本で味わえないような非日常感をエンジョイできるはずです。
バンコクエリアでの3泊4日のおすすめタイ旅行プランを紹介します。これから一人旅を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
バンコクエリアでのおすすめプラン
おすすめはバンコクを中心としたひとり旅行のプランです。
少し足を伸ばして、パタヤやアユタヤにも行ってみましょう。買い物や観光、ナイトライフも十二分に楽しめるはずです。
バンコクを拠点に行動すれば、ホテルからのアクセスも良く、初めての一人旅でも安心して海外旅行を満喫できます。
1日目 | バンコクに到着 |
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有名寺院を観光。ワット・プラ・ケオやワット・ポーなどをめぐる | |
バンコクの有名レストランソンブーン シーフードでシーフードを楽しむ | |
ローカルのマッサージ屋でフットマッサージを受ける | |
ターミナル21やMBKなどでショッピング | |
夕食。MKレストランやコカレストランでタイスキ(タイ風鍋)を楽しむ | |
2日目 | タクシーや鉄道を利用し世界遺産 アユタヤへ |
ワット・マハタートやワット・ヤイチャイモンコンで世界的遺産をみる | |
民族衣装をレンタルしたり、記念撮影をする | |
ゾウに乗って優雅に散歩 | |
バンコクへ戻る | |
バンコク最大の市場、チャトゥチャック市場で買い物 | |
ラーン ガイトーン プラトゥーナムでカオマンガイやタイのローカルフードを楽しむ | |
スクンビットやカオサンエリアでナイトライフを満喫 | |
3日目 | 早朝からパタヤへリムジンバスで移動 |
ビーチのレンタルチェアでリラックス | |
ローカルのマッサージ屋で全身オイルマッサージを受ける | |
ビーフイーター ステーキハウス & パブで名物ステーキを楽しむ | |
ウォーキングストリートでナイトライフを楽しんだり、レディーボーイショーを観る | |
4日目 | アプリで予約したタクシーで空港へ |
これはバンコクを中心としたプランですが、タイ北部のチェンマイやチェンライであればトレッキングをしたり、少数民族の文化体験をしたりもおすすめ。
またプーケットであればマリンスポーツやビーチでゆっくりしたりするのも楽しいですよ。
ぜひタイ一人旅、挑戦してみて下さいね。
まとめ:おひとり様旅行に人気のタイで特別な体験を
タイは治安も比較的良く、観光インフラも整っているため、初めての海外ひとり旅や弾丸旅行にもおすすめです。
費用も抑えやすく、気軽にチャレンジできるのが魅力です。
バンコクの寺院やナイトマーケット、チェンマイの自然など、ここでしか味わえない特別な体験があなたを待っています。
また、ひとりで自由に動ける一人旅なら、自分のペースで旅行を楽しめるだけでなく、地元の人との交流や思いがけない素敵な出会いも期待できます。
ぜひタイで、あなただけの特別な海外旅行を体験してみてください。